2024年01月30日

人事アウトソーシングとは?対象の業務やメリット・注意点について解説

アウトソーシング

社員の勤怠管理や採用活動、人材育成などをおこなうためのリソースが足らないという悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。そのような企業にオススメなのが、人事アウトソーシング(外注)です。コア業務以外の人事関連の業務をアウトソーシングすることで、そのような悩みを解決できる可能性があります。

この記事では、人事アウトソーシングとは何か、どのような業務を外注できるのか、アウトソーシングによるメリット・デメリットについて解説します。

人事アウトソーシングとは

人事アウトソーシングとは、人事関連の業務を外部に委託することを指します。

社員の給与計算や勤怠管理などの労務管理業務や採用活動、人材育成などの業務は、企業を成り立たせるために必要不可欠です。しかし、これらの業務は企業にとってのコア業務ではないため、人材不足の企業では人手が足らないケースも多いでしょう。

そこで、ノンコア業務をアウトソーシングすることで、コア業務に集中できコスト削減もできるなど多くのメリットを得られるのです。

人事アウトソーシングで対象となる業務

人差し指を出す様子

人事アウトソーシングが可能な業務について、ご説明します。単純作業や特殊な知識やスキルが必要な作業に切りわけることで、アウトソーシングしやすくなるでしょう。

労務管理業務

従業員を管理する労務管理業務は、従業員がいる企業で必ず発生する重要な業務です。具体的には以下のような業務があります。

・勤怠管理業務
従業員の出勤・退勤時刻、時間外労働や休日労働、有給休暇などの管理をおこなう業務です。手間やコストがかかる業務で、しかも、定型的な作業なので、アウトソーシングに向いています。

・給与計算業務
従業員の給与計算、社会保険や税金の算出などをおこなう業務です。勤怠管理業務とセットでアウトソーシングすることが可能です。

・社会保険業務
健康保険、雇用保険、労災保険などの各種手続き、確定申告などの業務をおこないます。法改正がおこなわれると対応が必要で年末に作業が集中しがちですが、アウトソーシングすれば業務負担が大幅に減るでしょう。

人事管理業務

採用活動や人材育成は企業にとって重要な業務ですが、業務内容をうまく切りわければ、アウトソーシングに向いています。

・採用活動
採用活動は、採用計画立案、求人媒体選定・登録、面接日程調整、面接実施、内定後の対応など、業務内容は多岐にわたります。採用人数が増えると作業工数が増え、業務を圧迫しがちです。

そこで、採用方針や面接の対応など重要な部分を自社の社員が対応し、面接調整などの作業部分をアウトソーシングすれば業務負担を軽減できます。

・人材育成
人材育成をおこなう際には、育成計画の立案、運営、育成内容の評価などが必要です。

重要な計画の立案と評価を社内で実施すれば、研修の開催日・場所・講師の調整、受講者の申し込み対応などの運営作業をアウトソーシングできます。作業量の多い運営作業をアウトソーシングできれば、自社の社員が会社の方針に沿った育成計画と評価にじっくり取り組めるでしょう。

人事アウトソーシングをおこなうメリット

長所と短所と色鉛筆

人事アウトソーシングをおこなうと、どのようなメリットを得られるのか見ていきましょう。

コストを削減できる

社員が人事関連の業務をおこなうよりも、アウトソーシングした方が人件費を削減できる可能性があります。

たとえば、社会保険業務などは法改正に影響されるため、毎年複雑で新しい対応が求められます。法改正のたびに社員が新しい法律に関する知識やノウハウを取り入れると、工数がかかってしまいます。そこでアウトソーシングを利用すれば、複雑なノウハウを社内で管理する必要がないので、人件費の削減につながるでしょう。

自社の人事管理業務における人件費が高いと感じる場合は、アウトソーシング費用と比較し導入を検討してみてください。

コア業務に集中できる

人事関連の業務をアウトソーシングすれば、そこに配置していた人員をコア業務に回せます。コア業務に対応できる人材の不足に悩んでいる企業にとっては、大きなメリットです。

人事アウトソーシングをおこなう際の注意点

履歴書を並べてチェックする様子

人事アウトソーシングにはコスト削減などのメリットがありますが、一方で注意すべき点もあります。アウトソーシングを検討する際には、これらの注意点も理解しておく必要があるでしょう。

かえって手間がかかる場合がある

給与データや勤怠データ、採用データなどを委託先会社と自社で管理する必要があり、一元管理が難しくなります。そのため、データの管理や再集計などの手間が新たに生じてしまう可能性もあります。

そのため、データの共有管理方法やルールを決めておき、効率よくアウトソーシングを進める必要があるでしょう。

セキュリティ対策が必要

委託先企業に従業員の給与・勤怠データ、採用データなどを渡すため、万全なセキュリティ対策が求められます。そのため、信頼できる委託先企業を選部必要があるでしょう。また、委託先企業との守秘義務契約・秘密保持契約の締結は必須です。

まとめ

この記事では、人事アウトソーシングとは何か、どのような業務を外注できるのか、アウトソーシングによるメリット・デメリットについて解説しました。給与管理、勤怠管理、社会保険業務、採用活動、人材育成などの人事関連の業務は、アウトソーシングに向いていることがわかっていただけたと思います。

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